さいとう・たかを作品では珍しいSFファンタジー作品。西暦2050年、ケンタウルス座にあるプロキシアの第10惑星を目指して地球から発進した巨大な宇宙貨物船は、宇宙航行中に磁場の影響を受け迷走し、超新星と遭遇してしまう。その衝撃によりブラックホール的な空間へと迷い込み、銀河系宇宙のさらに外へと飛び出してしまったのだ。それから150年、貨物船の人口は3万人を超える。人口増加に伴い貨物船は形態をスペースコロニーへと変化させる。そして今も“地球”を目指して、漂流し続けているのだ。主人公のゴローは偶然出会ったジュリアと、コロニーの秘密を知りはじめるが……